GLPIで変わる資産管理番号の運用設計と管理効率化

目次

はじめに

IT 資産管理の現場では、PC や周辺機器に対して社内独自の資産管理番号を発行し、Excel 台帳などで一元管理してきました。一意な資産管理番号が記載された管理シールを PC に貼って、現物と管理番号を紐づける運用は広く行われています。

しかし、 GLPI を導入すると、

  • 従来の資産管理番号はそのまま使うべきなのか?
  • 資産と資産管理番号の紐づけは結局手動でしなくてはいけないのでは?
  • GLPI でどう管理したら良いのか?
  • そもそも資産管理番号を GLPI で管理する必要があるのか?

という運用設計上の検討ポイントが生まれます。本記事では、GLPI 導入時の資産管理番号にまつわる考慮事項と、ベストプラクティスを紹介します。

資産管理番号が使われてきた理由(背景整理)

まず、企業が独自の資産管理番号を採番してきた理由にはどんな物があるかを見ていきましょう。

組織内で一意に機器を識別するため

機器を一意に識別するための番号としてはシリアルナンバーが挙げられます。

しかしメーカーのシリアルナンバーでは、機器やメーカーによって番号の形式が違うため統一性がありません。また、シリアルナンバーが記載されたシールが劣化したり、剥がれたりするとシリアルナンバーが確認できなくなってしまうことがあります。

そのため、社内で資産を効率的に管理するために、一定のルールで資産管理番号を採番し機器と紐づけています。

出典:Serial number barcode of an Acer TravelMate TMP246M-M-352F

資産管理番号を確認するだけで、管理台帳から機器を特定したり契約情報を辿ったりすることができるので、資産管理業務だけでなく、様々な業務で資産管理番号が必要とされてきた背景があります。

他部門(総務・購買・会計など)が番号を使う

上述したように、IT機器の資産管理業務を行う IT 部門以外でも資産管理番号が業務プロセスに組み込まれているケースがあります。

例えば、会計の現場では固定資産台帳で、一意な資産管理番号をもとに機器の名前や取得年月日、耐用年数などを記録し、減価償却の計算や棚卸などに利用されています。

現場棚卸しで番号シールが便利

資産の棚卸しは資産管理業務の中でも特に負担の大きい業務です。資産管理番号を記したシールを、PC の天板やサーバーの筐体に貼り付けて簡単に確認できるようにし、管理台帳と突合しやすくすることで棚卸しを効率よく行う事ができます。

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Excel 台帳運用の基盤となっている

Excel 台帳では「キー項目」として一意な資産管理番号が活用されてきました。Excel の管理台帳を効率的かつ制度の高い台帳にするために、一意なキーを用意して情報を特定できるようにすることはとても有効な方法です。

特に管理する資産が増えると、機器を特定したり、情報を辿ることが難しくなります。

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GLPI では「資産管理番号は必須ではない」

資産管理番号が組織ごとのルールで採番されていることから、GLPI では自動収集することができません。そのため、資産管理番号は管理が必須ではありません。

GLPI ではエージェントや SNMP によって機器で一意な以下の情報を自動で収集できます。

  • UUID
  • シリアル番号
  • ホスト名
  • GLPI 内部のオブジェクトID

このため、資産管理番号を別途管理しなくても自動収集できるこれらの情報をもとに機器を一意に識別できます。また、契約やライセンスも PC と紐づけて GLPI で管理できるため、管理以外の業務プロセスでも GLPI を使うことで必要な情報を確認できます。

従来の運用では保守契約などと紐づけるために資産管理番号が使われますが、GLPI では管理画面上で契約情報や使用している SaaS のライセンスを割り当てることができるので、一意な情報がなくても関連する情報を簡単にたどることができます。

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  • 資産管理を始めて行う企業
  • Excel 台帳から完全移行したい企業
  • 運用簡素化を進めたい企業

これらのケースではGLPI で自動で取得できる情報で資産や関連情報を紐づければ、資産管理番号を廃止しても問題ありません。

資産管理番号を「残すべき」企業は?

一方、以下に該当する場合は GLPI でも資産管理番号を残すことをおすすめします。

  • 会計・監査で番号管理が必須
    会計ソフトや様々な業務システムなどで固定資産管理を行うために、資産管理番号が求められる場合。
  • バーコード運用が根付いている
    資産管理番号を記載したバーコードを使った棚卸し業務を変えたくない場合。
  • IT 部門以外でも番号を使う
    総務・購買・監査のプロセスと連動しているケース。
  • 過去の台帳との整合性が必要
    既存番号をそのまま GLPI へ移行したい場合。

GLPI における資産管理番号の扱い方

GLPI には標準で資産番号のフィールドがあります。以下のような運用が可能です。

  • 既存の資産管理番号を資産番号にそのまま記載する
  • 新規資産番号は「必要な企業だけ」採番
  • 番号を使用しない場合は空欄で運用可能

GLPI では資産番号が「必須項目」ではないため、項目が空でも問題ありません。従来の資産管理番号をどのように使いたいかによって企業ごとに使い分けができます。

まとめ

GLPI は、従来の台帳文化をそのまま引きずる必要はなく、企業側の業務要件に応じて 資産管理番号を残す・廃止する を選択できます。GLPI は「番号の置き換え」ではなく、「運用全体の見直し」のきっかけにすることができます。

GLPI の活用にについてはこちらの記事もご覧ください。

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